令和の寺子屋 Well-being Schoolにゲスト講師として昨年に引き続き登壇の機会をいただきました。
いつも登壇後、半日くらいはひとり反省会(ドーパミン放出の揺り戻しではないか w)がはじまり、もっとこうすべきだったという点ばかりが思い浮かぶのですが、1日たって少し落ち着いたので記録のためにも書き残しておきます。
ウェルビーイングってどこから育めるの?
と思う方の、なんらかのヒントになったらしあわせです。
依頼時に前野先生から「かおりんの一番伝えたいことをやりたいようにやって」と言っていただきました。それ、わたしにとって魔法のフレーズです。他のお仕事でも、お客様にそう言っていただくと、やる気とクリエイティビティが格段にあがり、プレッシャーがふっとびます。私もそいうやって誰かの背中を押せるようになりたい。
さて、今回お届けしたメッセージは「ありのまま」からはじめるウェルビーイングです。
会場は神奈川県南足柄市の大雄山最乗寺。600年という歴史が育んできた群棟と周囲の杉林に囲まれた天狗伝説のお寺です
やってみよう(自己実現と成長)という活力は、なんとかなるという前向きさと楽観が生み出してくれる。なんとかなるとニセ前向きさではなく自然と思えるのは、まわりとしっかりとつながっている、支えてくれる、ひとりではないという安心感(ありがとう因子:つながりと感謝)があるからこそ。そしてその安心感は、今ここにあるすでにあるありのままをしっかり気づくことから生まれます。その「しあわせ感受性」を育むのがマインドフルネス。
つまりさかのぼると、
「ありのまま」を入口に既にあるしあわせに気づき、
「ありがとう」でまわりや森羅万象(自分を含む)とのつながりの安心感の中で
「なんとかなる」一人じゃない、なんとかなると自然と思えて
「やってみよう」がおのずとわいてきて、実際に成長していく
これがひとつのしあわせの道筋ではないかとお伝えしました。そしてその「気づき」能力を高めるのがマインドフルネス。
ウェルビーイング向上の方法のひとつとして多くのウェルビーイング研究者もマインドフルネスに注目しています。昨年1年間だけでも 2718件の論文が発表されている、人気の研究分野。
それらの研究によると、マインドフルネスを取り入れることで、
ストレスや不安、燃え尽き症候群の減少、うつの再発防止、EQ(感情認識、感情統制、レジリエンス等)の向上、自己効力感、人生の意味の実感向上 など こころのウェルビーイング向上に貢献するだけでなく、
心臓血管リスクや炎症の低下、ぜんそく、がん、糖尿病、高血圧、睡眠障害などの症状緩和などといったからだのウェルビーイング、
向社会的、利他的行動、共感、思いやりの能力向上などといったつながりのウェルビーイング向上に寄与することが示唆されています。
※米国国立衛生研究所のWebsiteによると「ただし、これらのトピックに関する研究の多くは予備的なものであるか、科学的に厳密ではありません。この研究ではさまざまな種類の瞑想やマインドフルネスの実践が調査されており、それらの実践の効果を測定するのは難しいため、研究結果の分析は難しく、楽観的に解釈されすぎている可能性があります。」とありますので、今後の研究に期待しましょう
ワークショップでは、
マインドフルネスとは何か、そしてその育み方として、様々な瞑想を実際に体験していただきました。集中瞑想、食べる瞑想、歩く瞑想、そして、本邦初公開、耳から情報を得る傾向のある私が自分のために開発し、オートクライン効果を活用した「つぶやき瞑想」もなかなか好評でした。
本年度3回目となるこの会は、主催者のみなさまと、参加者のみなさんでこれまで丁寧に育ててこられた温かい場がありました。対話では、お互いの話に耳を傾け、自己開示のある素直なシェアや、多様な意見の受け止め、励ましあいもありました。まさに「ありのまま」からはじめて「やってみよう」で着地!
こんなチームを増やそう!
ウェルビーイングを中心した組織を増やそう!
と、私の情熱の🔥にも火をくべていただきました。しあわせの循環。
感謝とともに。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
かおり
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