■「自分のどこからその行動をしているのか?」
自分の行動の起点について考えたことはありますか?
自分が創っている影響(インパクト)の源ですし、
自分の幸福感にも大きな影響を与えます。
つまり、自分が「やりたい!」という動機から動かされている状況と「やらねば」という動機で動かされている状況の違いです。
どちらが、高い成果が出て、持続可能だと思いますか?
当然、「やりたい!」という動機の方が効果的ですね。
この「やりたい!」動機の活動は「創造(ポジティブアプローチ)」、「やらねば」動機の活動を「問題処理(ギャップアプローチ)」と呼んだりします。
自分の仕事や生活上の活動が、創造と問題処理のどちらを起点にしていることが多いのかを振り返ってみてください。
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きっと、いかに「問題処理」の活動が多いことに気づくと思います。
私自身、医療従事者として感じるのは、仕事上で採用している思考パターンは、病気を発見して取り除くという「問題処理」そのものなのだということです。
より健康な状態を創る、予防の習慣・構造を創るというテーマは「創造」になり得ますので、医療という仕事においても「創造」を起点に行動することはできます。
幸福学の視点からすると、「問題処理」の活動が続くと疲労が蓄積して幸福度は下がります。
出典:オーセンティックワークス株式会社 中土井僚 氏
■問題処理(ネガティブアプローチ)
問題処理(ネガティブアプローチ)にハマるメカニズムは、あるべき姿と現実とのギャップがあること、そのギャップを考えると不快感情が起こることにあります。
ここでいう不快感情は「恐れ」であり、未来に対する「不安」または過去に対する「後悔」に起因していることがほとんどです。
だから、この不快感情を回避するために行動をするのが、問題処理(ネガティブアプローチ)なのです。
この回避するために取られる活動は、「逃避」か「克服」のどちらかになります。
「逃避」は、その恐れから逃げたいという動機で、周りからはエネルギーが減少しているように見られます。なんとなくネガティブなインパクトがあります。
「克服」は、恐れに勝ちたい、支配したいという動機で、周りからはエネルギーが高く見られます。一見、ポジティブに見えますが、なんか無理やり感が出ちゃってます。
リスクをとって開業した院長の多くは「克服」を動機として、エネルギー高く「やらねば」で行動しているパターンが多いように思います。
■創造(ポジティブアプローチ)
創造の大きな違いは、ビジョンからエネルギーを与えられるか?という部分です。
他人との比較や世間体とは関係のない、自分の内側から生まれる純粋なビジョンであるということです。
ですから、ビジョン側への引力が強力で、現実が自然にビジョン側に引っ張られるという構造があります。
さらに、現状をありのままに受け止めていて、不快な感情というブレーキがないか限りなく小さい状態です。
ですから、純粋にやりたいからやる!
うまくいく保証はないけど、うまくいかなかったらどうしようとか考えるよりも、うまくいくために必要なことだけやります。
というスタンスになります。
■スティーブ・ジョブスのスピーチから
私は毎朝、鏡の中の自分に問いかけています。「今日で死ぬとしたら、今日は本当にすべきことをするか?」と。その答えが何日も「NO」のままなら、何かを変える必要があると気付きます。
あなたの時間は限られています。無駄に他人の人生を生きないこと。
ドグマに囚われないでください。それは他人の考え方に付き合った結果にすぎません。他人の雑音で心の声がかき消されないようにしてください。そして最も大事なのは自分の直感に従う勇気を持つことです。直感とはあなたの本当に求めることを分かっているものです。それ以外は二の次です。
毎朝、「自分は今日、問題処理をしたいのか?それとも創造をしたいのか?」と問い
毎晩、「自分の行動の起点がどちらになっていたのか?」と振り返る
幸せな人生をもたらす習慣ですね。
By Vecci