いかに自分ゴトとして興味をもってもらうかについて、一緒に知恵を絞りました
シナプティックス・ジャパン合同会社様
「多様性の活かし方セミナー」実施事例
シナプティックス・ジャパン、Japan HR Leadの渡部千鶴子様
導入背景
課題意識のない日本においていかに自分との関連を見出してもらうか
朝野:今回のセミナー実施の背景を教えてください。
渡部さん:例年、アメリカの本社主導で、国際女性デーのイベントをやっているのですが、日本の社員がそのイベントに参加するには、どうしても英語の問題があるし、課題の違いもあります。日本はジェンダーギャップ(※世界経済フォーラムが主催のジェンダーギャップを測る指数。日本は2023年、世界で125位と過去最低となった)も国際比較で低いじゃないですか。だから、去年から日本で予算を確保して独自イベントを実施しています。
朝野:確かにジェンダーにまつわる課題も状況もまったくアメリカのそれとは違いますよね。
渡部さん:昨年はアンコンシャスバイアスをとりあげました。しかし、弊社の社員は95%が男性。そしてそのほとんどの男性社員の配偶者は専業主婦ですし、女性社員も差別ややりにくさを感じているわけではない。そういう環境ですので、社員からすると、男性も女性も特に課題意識がなく、身近なこととしてはあまりピンとこなかったようでした。
そんな時に、朝野さんのYoutubeを拝見して、あ、ウェルビーイングという切り口だったらみなさん興味持ってくれかもと思ったんです。
朝野:あぁ、SONYさんでセミナーしたときのですね。ホームページにあげておいてよかった!
渡部さん:そう、それです。国際女性デーだからといって、女性に関してのテーマに絞りすぎず、でも、ジェンダーギャップについては考えるきっかけにしてほしい。どうしたらその目的に達することができるかと色々考えていたときでした。あんまりジェンダー、ジェンダーっていうと、逆に反発を生むかもしれない。まあ、ジェンダーにかかわらず、すべての人が幸せになることは大切なので。
朝野:確か、ご連絡いただいた時は「幸せ関連で何かできますか?」ぐらいでしたよね(笑)。ちょっとざっくりしていて。二人で話しているうちに、「多様性」の切り口だったら、みなさん関心持ってもらえそうですね、家でも仕事でも、「違うタイプの人とうまくやる」というテーマだったらいけそう、と。
渡部さん:そうでしたね。「多様性」と言ってくださったので、あのすごくなんだろう、国際女性デーにやるセミナーとして、ぴったりだと思いました。
ご参加者の声
「試してみます」といってくれました
朝野:終了後のアンケートはほとんどの方が回答してくれましたね。渡部さんからご覧になって印象的なコメントなどありましたか?
渡部さん:考え方だけでなく、具体的に行動に落とせるように工夫してくださったのがよかったです。「これを試してみます」というコメントがいくつかありました。
朝野:1時間のセミナーであっても、何かしら行動してみようといってもらえるよう、結構工夫しました。よかった、、、
渡部さん:あと、投票システムを使って自分の傾向について答えてもらいましたよね。ウチの会社には「内向型」の人が多いというのが、すごく納得で。
朝野:渡部さんが画面の向こうで大きくうなずいておられるのに気づきました。
渡部さん:これはコメントにもありましたが、ウチの社員の傾向もわかったのがよかったです。
朝野:私の方もちょっと気づいたことというか、嬉しかったなというところをいくつかコメントさせていただいてもいいですか?
渡部さん:はい。
朝野:多様性の本質っていうのは、私もここ本当数年かな。腑に落ちるみたいなところがあって。人材・組織開発の責任者として、ダイバーシティや女性活躍推進というテーマは、自分の責任範囲だったにも関わらず。これは自分が会社員時代には見えていなかったことなんです。今強く思うのは、この混沌とした時代、変化の多い時代に、多様性を活かしあうことの大切さと素晴らしさ。これを一番伝えたい。そんな中、今回嬉しかったのはそれが伝わったことが一つ目です。
渡部さん:調査データをグラフなど使って見せてくれましたね。
「ウチの社員は素直なんです」とおっしゃる終始笑顔の渡部様
朝野:はい、御社はエンジニアの方が多いときいて、いつもより多めに入れました。
2つ目が自分の傾向が理解できたと言っていただけたことが嬉しかったです。「違うタイプの方とのコミュニケーション」というタイトルでお呼びしているので、みなさん他の方の理解の話かと思っていたと思います。でも、自分自身を知ることは他の方とのコミュニケーションは8割成功だと思うんです。自分が変わることで、相手も変わる。
最後は、「新鮮な視点」「新しい視点」「これまであまり考えたことがなかった」「普段考えていない今までにない視点」といった、視点を広げるような場になったというコメントがとても嬉しかったです。
渡部さん:勤続年数が長い社員が多いので、普段の人脈は限られがちなんですが、ウチの社員は素直なんです。新鮮と受け取ってくれたことは嬉しいです。やってよかった、と胸をなでおろしています。
それに、このイベントを企画した者として、みなさんに有益だったと言ってもらえたのは本当に嬉しいです。全員を満足させることは難しいとしても、やっぱり少しでも批評的なコメントがあるとがっかりしますし、来年はやらなくてもいいかなって思いますね。こちらも人間ですもんね。
弊社について
引き出しの多さと丁寧な姿勢
朝野:弊社の特徴や強みと感じたことがあれば教えてください。
渡部さん:私は、自分が言いたいこととか、やりたいことについて、言葉にまとめるのが本当に不得意なんです。そんな中、ちゃんと汲んでもらえて、まとめてくださったのがとても助かりました。
もうひとつは引き出しの多さが素晴らしかったです。「あ、それだったら、これもできます、あれもできます」、のような感じで。普通、外部の講師の方だと、それだと2時間ないとできない、これしかできない、のようなやりとりになりがちです。
朝野:それは嬉しいです! 自分が会社員として渡部さんと同じような立場の経験があるから、「どうしたら実現できるか」という姿勢でいたいんです。
渡部さん:こうして振り返りミーティングをしてくださるのも、とても丁寧だなと思います。
朝野:なんか渡部さんとまたご一緒できたらいいな、といつもより丁寧にしているかもしれません。今後の予算はないと伺っているのに。(笑)
きっと私が、セミナーや研修を売りたいんじゃなくて、その組織の願いをかなえたり問題解決するのを、一緒にやることに喜びを感じているからだと思います。会社員時代に、そういう外部パートナーとなかなか出会えなくて、自分が独立したときにそんな存在になろうと決めました。そこを汲み取ってくださったのがとても嬉しいです。なんか、そこに価値を感じてくださる渡部さんに感謝しています。
渡部さん:いや、ほんと、助かりました。社員に案内する文章もドラフトしてくれましたよね。
朝野:喜んでいただけたなら何よりです。
朝野:最後に、弊社が改善すべき点があればぜひフィードバックをお願いします!
渡部さん:特にないのですが、こういったお仕事を依頼する場合のおおよその料金をホームページに載せるとよいかもしれません。限られた予算の中で、はたしてこの予算で受けてもらえるのかが心配で連絡をするのを少しためらいました。オープンになっていれば相談も増えるのではないでしょうか。
朝野:なるほど! まったく考えたことのない視点でした。良心的なビジネスを信条に、業界の相場でやらせていただいているつもりなので、掲載することにデメリットがない気がしてきました。聞いてよかったです。ありがとうございます。
渡部さん:実は、朝野さんにたどりつく前に、講師派遣のサービスに連絡したら、講師との事前打ち合わせは別料金だと聞いて驚きました。御社はワンストップで、打ち合わせから振り返りまでしてくださって、結局適切な料金でやっていただけて、本当によかったです。
ご参考:60-90分のオンラインセミナー/ワークショップの標準料金 250,000円~
ご導入プログラム概要
- プログラム名:多様性の活かし方セミナー「ユングのタイプ論に基づく違うタイプの人との思いやりコミュニケーション」
- プログラムの構成: 60分、オンライン投票システムを使ったインタラクティブ、オンラインセミナー
- 有益度評価:93%(有益度評価5段階評価のうち上位2段階「大変有益」と「有益」の割合)
- 対象者と推進方針:全社員。「国際女性デー」にちなんだセミナーとして、自主参加を推奨。
ご受講者の声(無編集)
多様性の重要性や価値に気づけた
- 多様性がある方が高いパフォーマンスを発揮することがあるということ
- 女性, 男性, 国籍などによらず多様性を認める(認められる)ことが心理的な安心感につながるということを知れた点は良かった
- 現職場の多様性について考えることができた
- パーソナリティが多様性の本質であるという説明
- 多様性は状況次第で効率が悪くなるという事実が有る事がわかった
- 自分が普段感じてたよりも多様性の幅が広いことを実感できたこと
- いろいろな角度からものを見ることが大事になる
- 多様性が高くても、その人らしく居ても良いという環境が無いと、むしろパフォーマンスは下がる、というのは発見でした
- 女性と言うことではなく自分以外の人はいろんな考え方を持っていてそれはそれを認めていくことが大切だと思うことができました
- 1.やってみよう 2.ありがとう 3.なんとかなる 4.ありのままで=> このようなマインドの職場なら、心理的安全が確保されて、結果的にパフォーマンスが上がる事。
自分についての気づきがあった
- 冷静に考える機会になった
- 自分と違うタイプの人と会話する際、コミュニケーション方法のレクチャー
- 自分のタイプが把握できたのと対極のタイプへの対応方法が知れたこと
- 尊重しあうことの大切さ
- ロールプレイやアンケートで、自分の属性について改めて考えさせられました
- 聞いていて、家族も自分とは違う傾向っぽいなと感じたこと。
活かしていきたい
- 自分でもできることがあるということを理解した
- 「一呼吸、異なる点に価値を見つけ、伝える」を今日から実践しようと思います。
- 会社でも家庭でも生かしていける内容と思いました
- 仕事やその他の人間関係に活かすことができそう
その他
- 普段考えないことを考える機会になって、とても楽しかったなと感じた
- 普段無意識の分野を分かり易く説明してくれた
- 今までにない視点で物事を考えるきっかけを与えていただきました
- 良い状態の方が良い結果が出る=個人の幸福度が高いと企業にもよい結果となる
- 全体を通して、日々の生活の中で薄れていた認識が、このセミナーにより再度認識する機会となった
担当コンサルタントコメント
朝野かおり
この仕事の面白み、喜びのひとつは、「お客様と一緒に夢を見られる」こと。渡部様とのご縁は、渡部様のお人柄や想いのおかげで事前の打ち合わせ段階から「この組織に貢献したい」という気持ちが沸き起こるものでした。今回のテーマ「多様性」は、『組織が課題として掲げてはいるものの、社員のみなさんは課題意識が薄い』、という点において多くの組織の共通課題です。今回のように、その組織の現状にあわせながら、「あの手この手」で(笑)一緒にお客様と取り組む、「社内の担当者のような組織への愛着とエンゲージメントで、社外の専門家として知見やスキルを使って貢献するコンサルタント』を目指しております。そんな外部パートナーをお探しの方はどうぞご一報ください!
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